転職とは自分に足りないものを埋めるもの。エンジニア採用という仕事もチャレンジでした。

池森美緒

Mio Ikemori

株式会社くふうカンパニー

人事企画部所属

interview

求人媒体営業、経理、人事などを経て、2020年に名古屋のスタートアップでITエンジニア採用担当として従事後、エンジニア採用の楽しさに目覚めフリーランスへ。その後くふうカンパニーと出会い2023年2月に入社。現在は人事企画部に所属しながらエンジニア採用やエンジニア面談などに従事。

営業、経理、総務、財務…のあと
人事という仕事の面白さに目覚めた

新卒で入った広告代理店では営業だったとか?

新卒で入社したのはリクルート系の広告代理店で、求人広告の営業をしていました。もともと人見知りが激しく、大学時代にどうしてもそれを克服したいと思っていたので、就職では営業職を希望しました。クライアントの希望をお伺いして内容を記事にし、求人の手助けをするという仕事自体は楽しかったのですが、数字ばかり追うようになってしまったのと、朝8時出社で深夜1時帰宅、土日も出勤ありというハードワークに疲れたのもあって、3年ほど勤めた後に転職しました。

その頃には人見知りも克服できたと思い、今度は内勤の仕事を選びました。もともと大学の経済学部で簿記の資格を取得していたこともあり、経理部に配属に。総務、財務、秘書などの管理部門を一通り経験しまして、あとは人事かな?と。転職した先で、人事の仕事に出会い、人事の魅力に目覚めました。

▲人と話すときはじっくり相手の気持ちによりそうことが、やっぱり人事の基本

色々な職種を経験した中で、人事の仕事が魅力的だった理由はなんだったのでしょう?

人事の仕事が面白いのは、“攻め”と“守り”の両方の面があるところでしょうか。

“攻め”は、やはり採用ですね。事業成長のためにコアとなる業務です。会社の顔となって説明会を行ったり、経営層と話し、事業戦略に合わせて採用方針などを決めるのはまさに「攻めている」と感じる部分です。

一方、“守り”というのは、労務管理など会社として法律を守りながらどれだけ従業員に働きやすい環境を提供できるかという部分でしょうか。従業員の話を聞いてメンタルケアなどをする一方で、経営層の考えも同時に聞いて、どちらにも偏らずにフラットな立場でいかに落としどころを作るかが、人事として重要かなと思っています。その調整部分が、自分には合っていると感じるところでもありますね。

ITとは無縁、むしろ苦手…から
エンジニア採用のエキスパートへ

人事担当になった当初からエンジニア採用担当ではなかったのですよね?

初めて人事として携わることになったのは飲食業でした。その後、本当に小さいスタートアップに入社し、その時にエンジニア採用という仕事に出会いました。

大学発のスタートアップだったということですが、どんな会社だったのでしょう?

物流業界を最適化することを目的とした名古屋大学発スタートアップです。人手が少ない物流業界のために、「組み合わせ最適化」という学問を活かし、ドライバーさんが効率的なルートを回るためにアルゴリズムを駆使しながら経路探索するというアプリケーション開発を行っていました。

実は…入社時は労務担当ということで採用されたんです。「エンジニア採用の知見があれば尚可」くらいに言われていました。実際は、労務の仕事は20%ぐらいしかなくて、いきなり「半年で8人エンジニア採ってね」と(笑)。スタートアップなので、仕方がないかもしれませんが「聞いてないよ」という感じでしたね(笑)。エンジニアの知識はまるでゼロで入社して、最初はエンジニアさんと話すのもドキドキしましたが、皆さんいい人たちで、私の勉強にも随分とつき合ってもらいました。

どういう人材が欲しいのか要件も最初の頃はあまり定まっておらず、「“誰々さん”みたいな人が欲しいです」と言われれば、とりあえずその人のところに行って「あなたは何ができるんですか?」なんてヒアリングして調べたり。そんなことを繰り返していましたね。

1から勉強をすることになったんですね?

最初1年半ぐらいはずっと勉強してたような気がします。基本的に私は自分の足りないものを埋めたい、という理由で転職することが多いんです。その時はITのリテラシーが低いまま年をとれないぞ、みたいな気持ちで、まずIT業界に飛び込んだという感じでした。

そもそも、ITの分野は苦手だったんです。アレルギーもものすごくありました。ただ、将来性があるし、これから知らなきゃいけないだろうという気持ちがあって、その知らない部分を埋めたいという感じでした。苦手を払拭するために、むしろ入り込んだという感じですね。

正直、IT企業にITの知識なく入ると、私のように勉強は必須です。でも、できなくはないと思います。

文系出身かつIT未経験者でもできるというのは心強いです。その後は一度、フリーランスになられるんですよね?

そのスタートアップで採用担当をしているときに、他社も見てみたいという思いが出てきて、最初は副業で始めました。すると、やはりエンジニア採用の案件ってすごく多かったんですね。その際に、他社の採用を支援することによって自分の知見も23倍と言わず、510倍ぐらいの勢いで、入ってくるようになりました。それならフリーランスになって、いろんな案件を受けた方がいいかもしれないと思い、決断しました。

“エンジニア採用が得意なくふうカンパニー”
というブランドを作っていきたい

くふうカンパニーにはフリーランスとして出会い、その後入社することに?

はい。フリーで色々な会社をみてきた中で、くふうカンパニーに入社を決めました。くふうカンパニーは、駆け出しのベンチャーよりも色々と環境が整っていて働きやすいと思いましたし、その中でまだまだこれから大きくなっていく途中というところも魅力に感じました。

あとはやっぱり中にいる“人ですね。外部メンバーとして関わっていた時から、“素晴らしい方が多い”と感じていました。

経営者で優秀な方は沢山います。でも、スタートアップは意外と数字に走りがちだったり、最初のうちは創業メンバーを家族のように大切にしていても、少し大きくなると切り捨ててしまうような企業も結構あるんですよね。そんな企業を多く見てきました。一方、くふうカンパニーはそうではなく、社員のこともしっかり見ていますし、経営層も中間層も、優秀かつ人柄も素晴らしい方が多くて…。こんなに優秀で素敵な方がここまで揃うのは珍しいな、と思いました。

▲CTOの吉川崇倫さんとのミーティングはいつも楽しくワクワクする時間

池森さんにとって、特に関わりが大きいのはくふうカンパニーCTOの吉川さんでしょうか?

そうですね。吉川さんは、現在くふうカンパニーの最高技術責任者です。なんというか、エンジニアっぽくない方です(笑)。エンジニアの方ってどうしても技術ベースでお話をされる人が多い中で、「将来こういうことをしたいから、今こういうことをしてるんですよ」といった事業視点で話をされるんです。システム開発だけではなくてビジネスもきっちり俯瞰で見られているので、どういう風に開発していったらうまくいくかということを、きちんと筋道立てているところがすごい!!

そして、そうした視点を私たち採用メンバーにもしっかり伝えてくれて、非常にコミュニケーションを取りやすい方です。また、メンバーの技術力もしっかりと理解した上で、次の技術選定をされていらっしゃって、単に今こういうのが流行ってるからなど技術ありきのコミュニケーションではないところもさすがだなと感じてます。

やはりユーザーファーストの会社ならではなのかもしれませんね。今のお仕事について、少し具体的に教えていただけますか?

主に携わっているのは、エンジニア採用です。いま、エンジニアの方の総数に対して、採用したいと思っている企業の数が非常に多い状況です。そのため、エンジニア採用は非常に難易度が高くなっています。

そこで、まずは社内でどういう方に来ていただきたいのかを明らかにするプロセスを時間をかけて丁寧に行い、求人票を作りあげています。その後は、求人媒体を見ながら「この方マッチしてそうだな」と思ったらスカウトをする、というようなことを日々行っています。

私が一番得意なのが“くふうカンパニーグループの事業の魅力を語り、弊社に興味を持っていただける方を増やす”というところなので、弊社の採用ニーズにマッチする方とどれだけお会いすることができるのか?いうところに注力しています。

採用だけでなく、入社後のコミュニケーションにも力を入れているとか?

前職でもやっておりましたが、エンジニア一人一人とお話をする時間を設けています。エンジニアの方は仕事柄、一人になってしまいがちだったりもするので、ちょっとくすぶっていたり、何かやりたいことがあるという時でも、誰に言ったらいいのかわからないということがあるんですよね。そうした声や想いを拾い上げて、適切な動きができるように各所との調整を行っています。

そのためにはエンジニアの皆さんと顔を合わせてお話することが大切だと思っているので、“エンジニア面談”という名の雑談会を実施しています。

30分ほど時間を取っていただいて、出社した時は対面で、リモートならオンラインで1対1での実施。「最近では「池森さん、ちょっと話聞いてください~!」とDMをいただいたりすることもあります。「どんなことでも話してすっきりするならDMどんどん送ってください!」と伝えています。

また、くふうカンパニーならではの、グループ間での情報交換や異動といった制度もあるので、そういった面で人事として力になることもあります。

仕事の中で、達成感を感じるのはどんな時でしょうか?

内定承諾イコール達成とは感じていなくて、いかに採用の仕組みをうまく作っていくか、いかにエンジニアの方を巻き込めるかというところにやりがいを感じているかもしれませんね。もちろん内定承諾をいただけるのは嬉しいですしテンションも上がるのですが、そこまでの過程も楽しいです。採用組織を運営し、前進させていくところに、私はやりがいを感じています。

現在、グループ全体の再編成の時期を迎えており、採用チームも構築し直さないといけないフェーズを迎えています。今までは、採用には部長層に関与してもらっていましたが、今後は若いエンジニアにも参加してもらって、採用方法自体からデザインし直したいと思っています。

▲基本はリモート勤務のため、三田オフィスに出社した時はリアルコミュニケーションを多くの人と取るように心掛けている

今後の仕事はどうしていきたいとお考えですか?

ブランディングの観点からも、「くふうカンパニーグループはエンジニア採用がうまい」というような評判を上げていきたいと考えています。「エンジニア採用が上手」というイメージがある企業は多く、その中の一つに入りたいです。業界をリードできるような。

会社に対しては、エンジニア採用担当者からすると、技術の最先端を追っていただけると嬉しいです。現在、くふうカンパニーグループが大きく打ち出している「AI技術への注力」という方針についてはエンジニア採用としても大きく貢献したいですね。

 

 

お仕事のための三種の神器は?

まずはGoogleカレンダー。当たり前かもしれませんが、これがないと始まらないです(笑)。

次にBlue Yetiのマイクです。オンライン面接で声が聞き取りづらいだけで候補者様にストレスになってしまいますし、私は声がくぐもって聞こえるみたいなので、皆さんにご迷惑をかけないようにマイクを使っています。

あとはロジクールのマウス。ブラウザ上で多くの履歴書を見るためにスクロールしますので、腱鞘炎にならないように使っています。作業効率も上がりますし、いい道具を使いこなすことも重要ですよね。

正直なところ、ストレスを感じることはありますか?

本当に今はないんです。フリーの業務委託だった頃は、情報の入手先がわからなかったり、どなたに聞くべきかもあやふやで、不安みたいなのはありましたが、入社したら色々分かるようになりました。もちろん、社内の風通しもいいです。なので、ストレス発散も必要ないです。

お休みの日の過ごし方は?

猫を5匹飼ってまして、猫とイチャイチャするのが楽しみです。将来、というか、余生は猫の保護活動を行うのが夢です。

あとは、ドラマ『相棒』の大ファンなので、動画を見たり、コンサートにも行きました。学生時代はダンス部だったのでダンスをすることもあります。今はK-pop系のダンスにハマってます。

取材:尾崎真佐子 撮影:篠原春菜

 

 

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