「無駄な趣味」の比率を増やすために、事業家を目指す

岡田涼雅

OKADA RYOGA

2023年入社

interview

※この記事は内定時に作成されたものになります

くふうカンパニー初の新卒社員となる2023年入社予定の内定者にインタビュー。経営者候補として採用された7名のメンバーを紹介します。

4人目の岡田涼雅は、実は一度は他社で内定を承諾していました。そんな彼が最終的にくふうカンパニーを選んだのは、代表の穐田による意外な提案がきっかけでした。

プロフィール

立命館大学経営学部4年生。無駄なことが好きで、アウトドアからインドアまでとにかく多趣味

大学時代は「遊び」と「無人島のイベント運営」に注力

大学時代、主にどのようなことをしていたのか教えてください。

大きく2つあって、まずは遊ぶことに全力を注いでいました。レンタカーでいろいろな車種の車を試しながらあちこち出かけたり、就活後は日本一周の旅をしたり、アンティークからガラクタみたいなものまで、さまざまな雑貨を買っては部屋に飾ったり、いろいろなファッションを試したり、レコードを集めたりと、とにかく遊びまくりましたね。

もう一つは、無人島でリーダーシップを育成する、変わったイベントの運営に携わりました。1年生の夏、大学のバレーボールサークルの先輩がそのイベント運営の代表をしていたことをきっかけに参加したのですが、めちゃくちゃ面白かったんです。

当時からリーダーシップへの関心があったのでしょうか?

実家が岡山県で造園業をやっていることもあり、経営者への興味は小学生の頃からありました。というのも、「俺は家を継ぐんじゃ」と言うと、「将来の社長はぼっちゃんか!」と周りの大人が喜んでくれるんですよ。

経営者はかっこいいイメージもあったので、高校卒業後は経営者になろうと商業高校を選びました。でもまだ今の自分では経営者にはなれない気がして、「何かヒントがあるかもしれない」と親に頭を下げて大学に行かせてもらった。

そういう経緯があったので、無人島みたいな楽しい場所で遊びながらリーダーシップを学べるのは良い機会だと思いました。まぁこれは後付けで、7割くらいは遊びに行く感覚でしたが(笑)

参加してみてどうでしたか?

リーダーシップへのイメージが変わりました。「リーダーシップは一人一人にあるもの」という考え方がイベントの前提になっていて、組織を引っ張る、一般にイメージされるリーダー像だけが全てではないことを学べましたね。

それが自分のリーダーシップについて考え始めるきっかけにもなりました。答えはまだわからないですけど、少なくとも自分をオンリーワンの存在として考えることができるようになったのは大きな変化。「自分は自分なんだ」と思えて、だいぶ楽になりました。

僕は遊ぶことしか考えていない大学生だったけど、イベント参加者は向上心の塊みたいな人ばかり。いろいろな価値観を持った人が集まっていて「みんなかっこいいな」と刺激を受けたことで、「自分は何がやりたいんだろう」と考えるようにもなりました。

スタッフとして運営にも携わっていたのですよね。

そうですね。イベント参加者は15人前後、スタッフは僕を含めて5人と小規模ではありますが、業者の方との連携や参加者の集客も経験しました。これまで生徒会やバレーボール部のキャプテンなど、リーダーのポジションを経験したことはありましたが、お金が動く、ビジネスに近い組織運営は初めて。

メンバーの得意・不得意を把握しながら、チームの状況を見て必要なことを考え、その役割を誰に託すべきかを判断したり、チーム内で自分が一番長けているのはどこかを意識したりと、リーダーシップについて考えることは毎日やっていたなと思います。

そうやってビジネスに近い観点での組織運営に携わる中、「お金回りのことは苦手だな」「チーム分けや人への依頼など、人と関わる仕事は結構得意かもしれない」など、自己理解も深まったように感じています。

自分なりのリーダーシップは一生模索するのだろうと思いますが、現時点では人と話したり、人の違いを見つけたり、それを元に自分の立ち回りを考えたりと、人と接する場面で自分の良さが発揮できることが多いような気がしています。僕は人間が大好きだし、人と接する仕事がちょっと得意かもしれないなと。そんな気付きを得た、僕にとって大切なイベントですね。

代表・穐田さんからの提案「造園DXを一緒にやろうよ」

就職活動はどのような軸で行いましたか?

僕は昔から何にでも興味を示すタイプで、何でも面白そうに見えてしまうがゆえに、就活は結構悩みました。

それでも「事業家を目指す道が面白そうだ」ということだけは見えていたので、最終的な軸は「事業開発のチャンスがあるか」と「自分が頑張れる環境があるか」の2つ。

これまで自分が頑張れた環境を振り返ると、一番大きいのは周りの人でした。言語化は難しいですが、一緒に働きたい人のイメージは自分の頭の中にあったので、そういう人がいるか、その上で組織の一体感があるかを重視して企業を見ていました。

経営者ではなく「事業家」なのですね。

僕は飽き性なんです。子どもの頃から腰を据えて一つのことに取り組むというよりは、いろいろなことに興味を持って、ある程度かじって面白さが分かったら目移りしちゃうタイプでした。

それはコンプレックスでもあって、やっぱり信念を持って一つのことを極める人の方がかっこいいし、それができる人が大きなことを成し遂げるのだと思っています。僕みたいな人はいろいろやって、全部中途半端で終わってしまうのかもしれない。そんな不安は常にあります。

だから、経営者として一つの企業をずっと見守る自信があまりないんです。自分の特性を考えたら、ゼロイチで何かを生み出し、それをある程度軌道に乗せるまでのプロセスをたくさんできる人間になる方が向いているように思っています。

それに、面白そうなことを見つけて、「じゃあやってみよう」と行動に移すまでのスピードが早いのは自分の強み。そうやってさまざまな領域に手を出して、それがお金につながるのであれば、自分にとって理想のキャリアなのではないか。

そんな考えから、事業家を目指すことに挑戦してみようと考えました。

くふうカンパニーと出会ったきっかけを教えてください。

就活エージェントを5社ほど利用し、自分の性格や考え、希望をアウトプットし、「それならこういう会社がいいのでは?」とフィードバックしてもらうやりとりを繰り返していました。その中で提案してもらった1社がくふうカンパニーです。

最初は「経営者候補採用」という採用枠にびっくりして、「どんな裏があるんだ?」と見破るのに必死でした。のちのち代表の穐田さんから意図を説明いただき、今では納得しています。疑ってかかってすみませんでした(笑)

岡田さんは、一度は他社で内定承諾をしていました。そこから最終的にくふうカンパニーを選んだ決め手は何でしたか?

穐田さんとの面談がきっかけで、最終的な決め手は直感です。

他社で内定承諾をした時点では、まだ穐田さんとの面談はしていませんでした。「せっかくだからカジュアルに話してみませんか?」と言っていただき、穐田さんの経歴を見たらすごそうな人だし、「それなら話してみようかな」と面談を設定してもらったんです。

そうしたら、「造園DXを一緒にやろうよ」と穐田さんから提案を受けて。「何だそれ!?」と衝撃を受け、面談後もずっと心に引っかかってしまいました。

内定承諾をした企業は、人に説明がしやすかったんです。将来のビジョンから逆算して、この会社でこういうキャリアを積んで……と、綺麗に筋が通っていました。

一方、くふうカンパニーは、なんだかワクワクしちゃったんですよね。「造園DXを一緒にやろう」という唐突さにそそられてしまった。「よくわからないけど面白そうだったから」という理由で最終的な決断をするのも僕らしさ。そう思って、くふうカンパニーを選びました。

内定承諾をしていた企業には本当に申し訳ないことをしてしまったのですが、あのワクワクした感情に蓋をしたら後悔すると思ったことが最後の決め手でしたね。

くふうカンパニーは「嘘のない、まっすぐな会社」

2022年11月から、ロコガイドでインターンが始まりました。働いてみて、どうですか?

ありがたいの一言に尽きます。

今は週3日のシフトを組んでもらい、それぞれ違う仕事をやらせてもらっています。インサイドセールス、メディアでの記事執筆、カスタマーサクセス、マーケティングなど、各仕事の領域や目的を学べて、事業家として将来必要になる要素を一つずつ拾えています。

複数の企業のインターンでやるような職業体験を、一つの会社のさまざまな事業部でやらせてもらえているのは本当にありがたいことです。

今はある程度仕事の中身が分かってきたので、もう少し範囲を絞りたいと思い、ちょうど上長に相談したところ。親身に考えてくださって、それもまた感謝しています。アサインの意図も聞いたら教えてくれるので、納得感を持って働けていますね。

くふうカンパニーを一言で言うと、どのような会社でしょう?

「嘘のない、まっすぐな会社」です。

くふうカンパニーが外に向けて言っていることに嘘はないと、中に入って改めて思います。誰と話していても、みんなの考え方には一貫性がある。それは向上心を持って、ユーザーファーストという信念に愚直に向き合っているからこそなのかなと考えています。

そういう意味では、外部の方が感じる「くふうカンパニーってこういう会社なのかな」というイメージは、多分合っていると思いますね。

僕がインターンを始める前にくふうカンパニーに抱いていた印象は、落ち着いた雰囲気とエネルギッシュなベンチャー気質を両立している会社。

くふうカンパニーは中途社員の比率が高く、大手企業でキャリアを積んだ人も多くいます。それゆえの落ち着いた雰囲気がある一方、「きちんとユーザーのことを考えたビジネスをやりたいから」と、誰もが知る大手企業からくふうカンパニーに転職してきて、マネジメントのポジションにつきながらもユーザーファーストでゴリゴリ仕事をしている人がたくさんいる。そんな姿勢からは、ベンチャーマインドを感じます。

そういう人達にメンターについてもらいながら、事業開発をやりたいという自分のキャリアを実現するために歩んでいける。そんな贅沢な環境があろうかと思いながら、日々を過ごしています。

最後に、入社後の目標を教えてください。

まずは造園DXをかたちにしたいですね。どんな規模であれ、自分が主体となってゼロイチで事業を起こす経験を積みたいです。

造園DXをどのようにかたちにするかは悩んでいるところで、実は先ほど穐田さんに連絡をしました。もちろん自分なりの考えを持っておく必要はあるものの、面談時に「やりたいことが自分の頭にある」と言っていたので、それを聞く時間をいただきたいと思っています。

造園DXが実現できたら、造園業界の構造そのものが変わるのではと考えています。実家の業態が変わる可能性も高いですし、そもそも造園業は幅が広く、アウトドアやインドアグリーン、山や林などの大きなものを扱うこともできる。そういう意味で、現在の業態のまま実家を継ぐことは、今の時点ではあまり考えていないですね。

趣味を仕事にする、あるいは趣味を中心にプライベートを重視する生き方もあったと思います。岡田さんならそれを楽しめそうな気がしますが、なぜ事業をやる方向を目指すのでしょう?

実は趣味を仕事にしようと考えたことはあって、好きを仕事にする経験をしようと思い、2年半ペットショップでバイトをしたことがあります。

そうしたら、やらなきゃいけないことになった時点で全然楽しくなくなってしまったんです。結果、生き物に関する趣味はやめてしまった。それはさみしいじゃないですか。だから、趣味は趣味でやっていきたいと思っています。

ただ、将来的に趣味の比率を大きくしていきたいのは事実で、事業家を目指しているのはその手段。

僕は無駄なことが楽しくて、好きになるのも無駄なことばかり。もう、僕の趣味は無駄の塊です。自分を幸せにしてあげるには、無駄なことをいっぱいやらなきゃいけない。そのためにはお金が必要だと、趣味に振り切った大学生活を過ごした結果わかりました。

僕の将来の夢は、事業家として、自分が好きなことを仕事に絡めながらお金を稼いで、並行して趣味の道楽的なお店をやること。

それをビジョンと言っていいかはわかりませんが、そんな将来をイメージして、まずはくふうカンパニーでその力を培っていきたいと思っています。

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取材・文/天野夏海
写真/平田絵梨香

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