プロダクトづくりを通じて「人を幸せにする」使命を果たしたい

酒井玄

SAKAI GEN

2023年入社

interview

※この記事は内定時に作成されたものになります

くふうカンパニー初の新卒社員となる2023年入社予定の内定者にインタビュー。経営者候補として採用された7名のメンバーを紹介します。

1人目は、沖縄工業高等専門学校5年生の酒井玄。内定者最年少19歳の彼が抱く、大きな目標に迫ります。

プロフィール

沖縄県出身。沖縄工業高等専門学校メディア情報工学科5年生。趣味は野球観戦

高専の5年間で10回以上のコンテストに出場

酒井さんは現在高専5年生。なぜ高専を選んだのですか?

中学生の頃から起業したい思いがあり、かつエンジニアリングに興味がありました。それなら実践的なことが学べる学校に行こうと考えたのが理由です。

その頃から起業を考えていたのですね。

当時からリーダーとして人をまとめるのが好きだったんです。級長としての主張を通すために教員とめちゃくちゃもめるような生徒で(笑)

それなら起業が一番自分のやりたいことに近いのではないかと思ったのが、最初に興味を持ったきっかけですね。

高専の5年間はどのようなことに力を入れてきましたか?

ICT委員会という、ビジネスコンテストやハッカソンにチームで参加する部活動に一番時間を費やしました。

3〜5名でチームを組み、定められた期間中にアイデア出しから実際に設計してプロダクトを完成させ、発表するのが基本の流れです。『高専プロコン』という高専生のプログラミングコンテストをはじめ、5年間で10回以上のコンテストに出場しました。

具体的には、海が見える沖縄のドライブルートを提案するアプリや、感染症対策をするともらえるポイントでゲームができるアプリなどをつくっていましたね。

ものづくりは高専に入る前から好きだったのでしょうか?

そうみたいです。母は美術教師なのですが、僕は母から絵を教わったことがなくて。最近理由を聞いたら、「あなたはものをつくる方が好きだったから」と言われました。記憶がない幼少期のころから、絵を描くことよりもダンボールを組み立てるようなことが好きだったそうです。

ただ、委員会で開発メンバーからリーダーまで一通りのポジションを経験する中で、手を動かしてつくる工程よりも「どういう目的で何をどうやってつくるのか」を考えることに楽しさを感じるのだと気付きました。ものづくりにおいて技術そのものよりも、リーダーとしてマネジメントをすることの方にやりがいを感じています。

一方、起業は目標ではなく、手段の一つでしかないのだともわかりました。それに、僕は0→1のフェーズを情熱で推し進めるよりも、10→100のような、ある程度形ができているものを飛躍的に拡大させていくことの方が向いているようにも感じています。

そういう意味では、起業よりも大企業の経営陣になる方がイメージは近いのかもしれないと今では思っています。

くふうカンパニーの源流には「良いプロダクトをつくる」という意思がある

就職活動はどのような軸で行いましたか?

「プロダクトづくりができる会社」を軸に、できればプロダクトマネジャー、場合によってはエンジニアでもいいかなと思いながら探していました。

何よりも重視していたのは、「ユーザーにより良いプロダクトを届けることを、真剣に考え続けられる環境」です。

というのも就活をする中で、既存のやり方のまま進めることが是とされる会社があったり、上司が決めた通りのままエンジニアがコードを書いたりするような会社もあるとわかってきました

だからこそ、途中でやり方をガラッと変えなければいけないような場面であっても「プロダクトが良いものになるなら、その方がいいよね」と舵が切れる、そんな価値観がある会社に行きたい思いが強くありました。

うまく言えないですけど、プロダクトに対する真剣さは話していればわかります。実際に自分でプロダクトをつくったり、プロダクトに向き合う人たちと話したりしてきたから、経験則で感じられるものがあったのかもしれません。

酒井さんとくふうカンパニーの最初の出会いは、ロコガイドのCTO・前田卓俊でした。どのような第一印象でしたか?

率直に「すごいな」と思いました。やるべきことをやっているうちに気が付いたらCTOになっていたのだろうなという印象で、他社のCTOと比べて肩書きに固執していない人という印象を持ちました。とにかくプロダクトのことを本気で考えているのが伝わってきました。

経営者候補の応募コースを知ったのもその時です。エンジニア向けのイベントでしたが、「経営者候補の方が合ってるんじゃない?」と前田さんに勧めてもらいました。「くふうカンパニーに落ちたら辛いな」と考えるくらい、自分がやりたいことそのものだと思いましたね。

選考を通じて、どのようなところに魅力を感じたのでしょう?

生意気かもしれませんが、社員の皆さんのレベルの高さです。経営層を中心に6〜7名と話しましたが、企業価値を高めるために良いプロダクトをつくるのではなく、良いプロダクトをユーザーに利用してもらうために良い会社をつくろうとしているのを感じました。

全ての源流は「ユーザーのために良いプロダクトをつくる」であり、そのために良い人を集めて、良い会社にして、会社を成長させていく。そういうレベルでプロダクトのことを真摯に考えている印象を受けましたし、上の人にこれだけ熱意があるなら会社全体も大丈夫だろうという安心感がありました。

また、代表の穐田さんからは「新卒採用は投資」と聞きました。僕たちの成長が会社にとってプラスだと考えているのなら、きっと僕らへの投資は惜しまないはず。自分ができることを最大限やっていけば自分の成長にもつながるだろうという信頼感は強くありますし、何よりも「ここで働いたら絶対楽しいだろうな」というワクワク感がありました。

業界で圧倒的No.1の企業になる。その過程でたくさんの人を幸せにしたい

内定承諾後の2022年4月からはインターンが始まりました。ロコガイド、くふうカンパニーを経て、現在はZaimでインターン中ですが、実際に働いてみてどうですか?

くふうカンパニーのポテンシャルの高さを感じました。

プロダクトの質は水物であり、可読性などのユーザビリティの最低ラインをクリアしていれば、プロダクトの良し悪しは人によって解釈が分かれると思っています。だからこそ「つくる人たちが何を考えるか」が大事ですが、くふうカンパニーの人たちはプロダクトに対する自分なりの意見を持っている。その点において、経営層と現場社員にほとんど差を感じません。そのくらい、本当にみんなが高いレベルでプロダクトに向き合っています。

だからこそ、「一人がプロダクトについて考えている時間×社員数」で単純に考えれば、社員数が数倍いる大企業にも勝てると思っています。そして、実際に考えたことを実現する力もくふうカンパニーにはあります。

だから創業からまだ日が浅いとはいえ、くふうカンパニーが今のポジションにいるのはおかしいと思っています。もっと上にいけるはず。そのために僕らは採用されたと思っているので、「生活領域のプロダクトをつくっている会社=くふうカンパニー」という世界に僕らがしていかなければいけないと思います。

くふうカンパニーを一言で言うと、どのような会社でしょう?

繰り返しになりますが、「レベルの高い会社」です。プロダクトづくりがすごい会社であり、みんながプロダクトに向き合って考えているから、ちょっと話すだけで意図が伝わる。

たとえ伝わらない時でも「どういうこと?」とちゃんと聞いてくれて、理解していないまま進めたり、知ったかぶりをしたりすることがありません。

それはやはり「良いプロダクトをつくる」という意思があるからだと思います。だからこそ、その場しのぎではなく、本質的な会話ができるのだと感じています。

最後に、入社後の目標を教えてください。

まず個人的な目標は大きく3つあります。

1つ目は、「人の幸せとは何か」の答えを見つけること。人を幸せにすることを考えた結果、生まれるものがプロダクトです。幸せについてしっかり考えなければ、本当の意味で良いプロダクトはつくれない気がしています。

2つ目は、会社運営の基本を理解すること。プロダクトづくりは一定のラインまでできるようになりましたが、財務や法律が分からないのが僕の課題。自分の強みであるプロダクトづくりを中心に、それらの知見も身につけたいです。

3つ目は、30歳までに1億円の資産を得ること。僕は自分の影響によって幸せになった人が明らかに増えたと分かるような、そういう人になりたい。

以前穐田さんに「イーロン・マスクの考え方は、自分に近いと思っている」という話をしたことがあります。その際に、「だったら、彼を超えることを目標にするといいんじゃない?」と言われましたが、そんな大きな目標に対して、30歳で最低1億円の資産がないと困ると思っています。事業を起こすには、ある程度の資産が必要ですから。

一方、くふうカンパニーでの目標は、業界で圧倒的No.1の企業になることです。

「くふうカンパニーの現在の時価総額は約350億円。同じような業界で事業を展開する会社の中には、時価総額が数兆円にのぼる企業もある」という話を穐田さんとしたのですが、これだけ会社のレベルが高いのであれば、それだけの差も20年くらいで超えて、業界の圧倒的No.1になれるのではと個人的には思っています。むしろ20年でできなかったら、経営者候補として採用された僕たちに責任があります。

そして、そうやって会社を大きくする過程で、多くの人を幸せにしたいです。

フランス語に「ノブレス・オブリージュ(「位高ければ徳高きを要す」あるいは「地位の高い人の義務」)という言葉があります。自分は親に恵まれて、自分なりに考えながら成長できる環境で育ちました。特別裕福だったわけではないですが、少なくともお金に苦労はしなかった。自分が今幸せなのは、運の要素が8〜9割です。

だからこそ、僕には人を幸せにすることへの使命感のようなものがあります。くふうカンパニーでのプロダクトづくりを通じて、その使命を果たしたいと思っています。

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取材・文/天野夏海
撮影/星空フォトFUVRY 野沢智明

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