不安だから努力する。根底にあるのは「もっといけるだろう」の想い

胡内 郷希

KOUCHI SATOKI

2023年入社

interview

※この記事は内定時に作成されたものになります

くふうカンパニー初の新卒社員となる2023年入社予定の内定者にインタビュー。経営者候補として採用された7名のメンバーを紹介します。

2人目の胡内郷希は「上を目指したい」という想いから、くふうカンパニーの経営者採用を受けました。就活を始めた時点で明確なやりたいことはなかったという彼は、どうやって就活の軸を定めていったのでしょうか。

プロフィール

奈良県出身。大阪大学経済学部4年生。好きなことは、地方への旅行とトークバラエティの観賞

サークルとアルバイト、どちらもリーダーとして活躍

大学時代はどのようなことに力を入れてきましたか?

アルバイトとサークル活動です。

アルバイトは、個別指導塾の塾講師。授業の他、プロジェクトリーダーの役割も担っていました。僕が所属していたのは、塾講師が約70人、生徒が約230人と、西日本で最も大きい教室。その組織全体を取りまとめるプロジェクトリーダーが6人いて、僕はその一員として組織課題の改善に取り組みました。

もう一つのサークル活動では、さまざまな種目の球技を行う総合球技サークルで代表を務めていました。僕が代表になる前は40人ほどの規模でしたが、代表になってからは新入生を集めることに注力し、約120人まで拡大させました。

総合球技は人気が高いサークルだと思っていたので、認知が広まれば入ってくる人も増えるはず。そう考え、SNSで新入生をフォローするなどアプローチをしていきました。

他に、他大学の人にもたくさん体験入部をしてもらったり、コロナ禍でもオンラインでサークル説明会や交流会のイベントを多数開催したりと、いった工夫もしましたね。

どちらもリーダーのポジションだったのですね。

小学生の頃から自分で企画を立て、周りを巻き込んで実行するのが好きだったんです。それに、昔から上に立つ人への憧れがありました。

僕は関西出身でお笑いが好きなのですが、魅力的に見えるのは司会者のポジション。島田紳助さんのように、司会者として全体を引っ張りながら周りを生かし、かつ自分でもドリブルができる人に惹かれます。

大学は経済学部ですが、もともとビジネスや経済に興味があったのでしょうか?

正直、大学入学時点では将来なりたいものがなく、特定の目標もありませんでした。経済学部を選んだのは、得意な数学を生かせる分野だったからです。

ビジネスに関心を持ったのは、大学3回生のサマーインターンがきっかけでした。大学1、2回生の授業は経済学が中心だったので、もう少しビジネスに近いことを学びたいと思い、サービス産業全体の歴史と現状を学ぶゼミにも入りました。企業の過去の経営戦略を見ていったことで、少しはビジネスの解像度が上がったかなと思います。

面接で事業についてディスカッション。最終的に事業担当者としてアサインされかけた

就職活動はどのような軸で行いましたか?

軸は大きく3つです。まず1つ目は、裁量の大きさ。業務の一部だけでなく、全体を見て意思決定ができるような仕事がしたいと思いました。

2つ目は、影響範囲の広さ。僕には「周りの人を幸せにしたい、楽しませたい」という想いがあります。人のために尽くすことが、僕にとっての根源的なモチベーションです。

これはたぶん生まれつきで、幼稚園の頃から自分で何か企画して、それによって友だちが喜んでくれることがうれしかったんです。周りが楽しんでくれているから、自分も楽しいと思える。人のために何かをすることで、自分の心が上がるんです。

だから特定の産業で、特定の顧客だけにアプローチするのではなく、生活者全体に影響範囲が及ぶような仕事がしたいと考えました。

そして3つ目は、変革度の大きさです。大学2回生の終わりから就活を始め、ベンチャーから大手企業までさまざまな企業を見ましたが、業界を覆すようなチャレンジをしている会社に惹かれました。

「大学入学時点では将来なりたいものはなかった」と言っていましたが、どのように軸を定めていったのでしょう?

まずはあらゆる業界を片っ端から見ていきました。さまざまな企業のインターンに参加したことで、それぞれの産業の特徴や企業規模による仕事の違いが分かってきたように思います。

最初は大手企業を志望していたけれど、「自分にはベンチャーの方が合うのかもしれない」と思いましたし、自分で事業をつくってみたい気持ちがあることにも気付きました。

そうやって「どういう環境に身を置くのがベストか」を考えながら少しずつ対象を絞っていき、最終的にディベロッパーとベンチャー企業を中心に選考を受けましたね。

今振り返ると、就活を始めた当初の僕はベンチャーの知識が全くなかったため、大企業ばかり見ていました。これから就活をする方にも、選択肢を限定することがないよう、まずは幅広く自分の目でさまざまな企業を見ることをおすすめしたいです。

くふうカンパニーとの出会いと、第一印象について教えてください。

最初にくふうカンパニーを知ったのは、大学3回生の11月です。就活エージェントから紹介してもらった企業の一つでした。

第一印象は、「ユーザーファーストの意識が強い、視座が高い人向けの会社」。影響範囲が広い分野で事業をつくっている点が僕の軸とマッチしているのを感じました。

また、経営者候補という採用コースにも興味を持ちました。僕は上昇志向が強いタイプ。上を目指して突き詰めて考え、行動することが楽しいんです。没入できるし、それ自体がモチベーションにもなる。

経営者を目指すかはさておき、くふうカンパニーは上を目指せる会社。そう思い、選考に進みました。

選考を通じて、どのようなところに魅力を感じたのでしょう?

2次面接が衝撃でした。ロコガイド代表の堀口さんとの面接だったのですが、これまで受けてきた面接とは全く違った。

1時間のうち前半20分くらいは僕に関する質問だったけど、後半40分は「どういう事業をつくったら面白いか」というディスカッション。最終的には「興味あるなら手伝ってよ」と、アサインされかけました(笑)

その時に「あ、ぶっ飛んでる会社だ」と思ったんですよ。面接中に企業のトップとそんな会話をするなんて初めてでしたし、若手であろうと手を挙げた人に「じゃあよろしく」と仕事を渡す会社なのだろうとイメージが湧きました。

胡内さんは内定が5社ある中から、くふうカンパニーを選んでくれました。決め手は何でしたか?

正直、内定をいただいた5社は3つの軸を満たしていましたし、きっとどの会社に行ったとしても満足できたと思います。だからこそ悩みました。

最終的にくふうカンパニーを選んだのは、挑戦の機会が多く転がっているだろうと思ったことが大きいです。経営陣との距離も近く、学べる場もしっかりある。他社よりも急角度で成長できるのではと思ったことが決め手でした。

あとは、一番自分に合う感覚もありました。空気感を言葉で説明するのは難しいですが、社員さんと話す中で肌に合うなと思ったことも理由でしたね。

自信と不安はちょうど半々。自信の割合が増えると「やばいかも」と思う

2022年7月に関西から上京し、くふうカンパニーでのインターンが始まりました。9月からは、くふう住まいでもインターン中です。どのような仕事をしていますか?

くふうカンパニーでは新卒採用のイベント企画をやっています。一から企画を立て、実行するまでの一連の流れを担当していますが、スピード感を持って進める難しさを早速味わっていますね。

もう一つのくふう住まいでは、不動産メディア『オウチーノ』での集客を担っています。代表の長井さんが面倒を見てくださっていて、内定者インターンながら重要な仕事を任されているなと思います。

まだインターンを始めて3カ月ほどですが、事業の起承転結に携わることができ、就活の軸だった「裁量の大きさ」を早速実感しています。何のスキルもない僕に挑戦の機会をくださって、率直にありがたいです。

手応えを感じたことはありますか?

今は集客を目的として記事コンテンツをつくっているのですが、記事数が増えたり、PVやUUなどの数字が良くなったりといった点では、少しは成果が出せているのかなと思います。

ただ、最終的な目標である不動産の売却相談を獲得するところには至っていませんし、まだ自分ができる最大限の努力にまで到達できていない感覚もあるので、そこにもどかしさを覚えています。そういう意味では「全然だめだな」と思っていますね。

その根底には「もっといけるだろう」という想いがあります。

僕には自信と不安がちょうど半々ぐらいあって、その不安をかき消すために努力をしているのだと思います。そのためには現実をしっかり見る姿勢が欠かせないので、できたことよりも反省点に着目し、そこに対して粘り強く努力をする。

そうやって「こんなもんじゃないだろう」と自分を奮起させることで推進力を生み出し、自分の力を跳ね上げていけるのだと思っています。だから、そもそも自信と不安の比率が半々になるように心掛けているんです。自信の比率が増えると「今の自分はちょっとやばいかも」と思う。

インターンを始める前は、きっとボコボコにされて追い詰められるだろうと思っていて。今は当初のイメージよりのびのびできているけれど、それはプラスでもありマイナスでもある。日々大変だと思ってこそ一人前になれるような気がしているので、これからはもっとアグレッシブにいこうと思ってます。

くふうカンパニーを一言で言うと、どのような会社でしょう?

「学びの場であり実家」ですね。責任ある仕事を任せてもらうことで日々新たな知見が得られますし、周りの人たちからもいろいろなことを教えてもらっています。高校や大学のようにただ教わるだけではなく、能動的に業務に向き合うからこそ学びが得られるのだと感じています。

また、内定書に「当社があなたにとって実家のような存在になることを目指します」と書いてあって、それがしっくりきたんですよね。全員と距離が近く、会社がリスクを負ってでも若手の僕に挑戦させようとしてくれる。その感じは親に近いというか。

最後に、入社後の目標を教えてください。

人生の目標として、まちづくりがしたいと思っています。建物を建てるといった物理的なことではなく、テクノロジーを用いて街を活性化することに関心があります。

その際に組織を率いて、街全体に影響を与えられる人が、今の僕がイメージする「経営者」。大勢の人たちのことを考え、ダイナミックな施策を打ち、全体を盛り上げるような仕事をすることが、僕にとっての理想です。

そのために、まずは責任者として事業をつくる経験を積みたいと思っています。20代でマネジメントレイヤーまで上がって、ユーザーのための事業をつくりたいですね。

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取材・文/天野夏海

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